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バリバリバリ⚡︎

Redux Toolkitでグローバルで状態管理できるLoadingを用意する

個人開発で Redux Toolkit を導入したのでそのメモ。

redux-toolkit.js.org

これまで Redux を使った開発経験はあるものの、直近だとあまり触る機会がありませんでした。
しばらく触らない期間があると実装についてど忘れしてしまい、その度にググって試行錯誤しちゃうので、今回はそうならないよう、シンプルに実装できる Loading の管理するコードを残し、未来の自分のための備忘録として残したいと思います。

Slice

まずは Action Creator、Reducer 関数をエクスポートするために loading 用の Slice を用意する。

// features/loading/loadingSlice.ts

import { createSlice } from "@reduxjs/toolkit";
import type { PayloadAction } from "@reduxjs/toolkit";

type LoadingState = {
  shown: boolean;
  message: string;
};

const initialState: LoadingState = {
  message: "",
  shown: false,
};

export const loadingSlice = createSlice({
  name: "loading",
  initialState,
  reducers: {
    setLoading: (state, action: PayloadAction<{ message: string }>) => {
      state.shown = true;
      state.message = action.payload.message;
    },
    resetLoading: (state) => {
      state.shown = false;
      state.message = "";
    },
  },
});

export const { setLoading, resetLoading } = loadingSlice.actions;
export default loadingSlice.reducer;
Store

reducer をまとめる store のコード。
Basic Reducer Structure | Redux を参考に ui に関する reducer をまとめる。

import { configureStore, combineReducers } from "@reduxjs/toolkit";
import loadingReducer from "@/features/loading/loadingSlice";

const store = configureStore({
  reducer: {
    ui: combineReducers({
      loading: loadingReducer,
    }),
  },
});

export type RootState = ReturnType<typeof store.getState>;

状態をコンポーネント間で管理できるように、store でラップするコード (Next.js 例)

import React from "react";
import { Provider } from "react-redux";
import { store } from "@/store";

function MyApp({ Component, pageProps }) {
  return (
    <Provider store={store}>
      <Component {...pageProps} />
    </Provider>
  );
}
Component

Loading のコンポーネント。(TailwindCSS を利用した例).

Tailwind CSS Spinner - Flowbite

// features/loading/Loading.tsx

import React from "react";
import { useSelector } from "react-redux";
import type { RootState } from "../../pages/_app";

const Loading = () => {
  const { shown, message } = useSelector((state: RootState) => state.ui.loading);

  if (!shown) {
    return <></>;
  }

  return (
    <div role="status">
      <svg aria-hidden="true" className="mr-2 w-8 h-8 text-gray-200 animate-spin dark:text-gray-600 fill-blue-600" viewBox="0 0 100 101" fill="none" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg">
        <path d="M100 50.5908C100 78.2051 77.6142 100.591 50 100.591C22.3858 100.591 0 78.2051 0 50.5908C0 22.9766 22.3858 0.59082 50 0.59082C77.6142 0.59082 100 22.9766 100 50.5908ZM9.08144 50.5908C9.08144 73.1895 27.4013 91.5094 50 91.5094C72.5987 91.5094 90.9186 73.1895 90.9186 50.5908C90.9186 27.9921 72.5987 9.67226 50 9.67226C27.4013 9.67226 9.08144 27.9921 9.08144 50.5908Z" fill="currentColor"/>
        <path d="M93.9676 39.0409C96.393 38.4038 97.8624 35.9116 97.0079 33.5539C95.2932 28.8227 92.871 24.3692 89.8167 20.348C85.8452 15.1192 80.8826 10.7238 75.2124 7.41289C69.5422 4.10194 63.2754 1.94025 56.7698 1.05124C51.7666 0.367541 46.6976 0.446843 41.7345 1.27873C39.2613 1.69328 37.813 4.19778 38.4501 6.62326C39.0873 9.04874 41.5694 10.4717 44.0505 10.1071C47.8511 9.54855 51.7191 9.52689 55.5402 10.0491C60.8642 10.7766 65.9928 12.5457 70.6331 15.2552C75.2735 17.9648 79.3347 21.5619 82.5849 25.841C84.9175 28.9121 86.7997 32.2913 88.1811 35.8758C89.083 38.2158 91.5421 39.6781 93.9676 39.0409Z" fill="currentFill"/>
      </svg>
      <span className="sr-only">{message}</span>
    </div>
  );
};

export default Loading;

コンポーネントで表示制御できるように、コードを追加 (Next.js 例)

import Loading from "@/features/loading/Loading";

function MyApp({ Component, pageProps }: any) {
  return (
    <Provider store={store}>
      <Component {...pageProps} />

      <Loading />
    </Provider>
  );
}

実際に Loading を表示制御を行う呼び出し元コンポーネントからは dispatch で呼び出す。

import React, { useEffect } from "react";
import { useDispatch } from "react-redux";
import { setLoading, resetLoading } from "@/features/loading/loadingSlice";

// 省略
const MyComponent = (props: { text: string }) => {
  const dispatch = useDispatch();

  useEffect(() => {
    // Loading を表示
    dispatch(setLoading({ message: "読み込んでいます。" }));

    setTimeout(() => {  // 何か処理がある想定
      // Loading を非表示
      dispatch(resetLoading());
    }, 1000);
  }, []);

  return <h1>Hello MyComponent !</h1>;
};

export default MyComponent;
以上

これだけでグローバルで状態管理できる Loading を用意できます。
Redux Toolkit を使うとコアになるコードを Slice にまとめられるのでコードの見通しが良くなります。

このシンプルな実装でも応用も効きやすく、よく使えそうな事例だと思うので、今後も Redux Toolkit を使うタイミングで見返したいと思います。

以上です。

フリーランスエンジニア(準委任)の直契約時の単価アップ交渉方法について

僕はここ2年弱、エージェントを使わずに (仲介を挟まずに) 案件を探し、直接商談・契約を結んできました。

その案件獲得方法については以前書いているのでこちらを見ていただけたらと思います。

実際に案件に参画していると、単価を上げたくなるシーンがあると思います。おそらく正社員だと決まった期間で査定のイベントがあり、自ら動かなくても昇給が検討されるケースが多いでしょう。フリーランスはそういったイベントがないため、基本的には自らアクションを起こす必要があります。

もしエージェントを使っているならエージェントに話すことで契約先企業と調整してくれるものだと思いますが、エージェントを使っていない場合は自分で契約先企業へアクションを起こし、その調整を行う必要があります。

今回は僕がどのようにして単価アップ交渉を行っているかをかんたんにまとめたいと思います。

単価アップ交渉をする方法

おそらくメールを使って行うのが一般的なのではないかと思っています。*1

かんたんな流れとしては下記のようになるのではないでしょうか。

  1. 新しい希望単価を考える
  2. 単価をあげてもらう材料を揃える
  3. メールで単価アップを希望する旨を伝える (材料と新しい希望単価も提示)
  4. 契約先企業がその単価で問題なければ、新しい条件で更新する

新しい希望単価については自由な部分ではあると思いますが、相手企業への誠意も持ちつつ考えるのがいいのかと思います。例えば一般的な単価感からかなり逸脱した希望単価を求めるなど、関係性が悪くなりそうなことは当たり前ですが避けた方がいいと思います。

単価をあげてもらう材料について、僕の場合は実際のエピソードなどの具体例をもとに、チームへ貢献できている話、業務に活きる新しい知見が増えた話、を揃えます。 個人的には、新規プロジェクトや機能をリリースしたり、業務内外で新しく技術やドメイン知識を得られたタイミングは、単価交渉の材料が探しやすいタイミングだと思います。逆に参画して浅く何もできていない、特に新しい知見が身につかない状況だと材料探しには困難しそうです。

単価交渉の材料、希望単価が決まれば、いよいよメールで単価アップを希望する旨を伝えます。 文面については各自の案件の内容によって大きく左右される部分だと思うので、具体的な例は避けたいと思います。内容については簡潔にまとめつつ、申し訳ないがお願いしたいと言ったニュアンスで送っています。

メールをもとに契約先企業は確認を行い、問題がなければ新しい条件で更新することになるでしょう。 ただ、条件の更新が難しいケースもあります。または単価は上げるが、他の条件を変えたいというようなケースもあります。思うような条件で更新できなくとも、既存の条件で参画を続けることもありますし、ここで次回から更新しないという方もいるでしょう。ただどのようなケースでも誠意だけは持って対応すべきだと思います。*2

今回は駆け足ですが、単価アップ交渉方法についてまとめてみました。同じくエージェントを使っていない誰かの役に立てると嬉しいです。

以上です。

*1:やりとりが文面で残っている方がなにかと便利ですよね

*2:業界は狭いので回り回ってどこかで関わることもあるはず

「創業の手引」を読んだ

起業の科学という本を読んでいて、スモールビジネスとスタートアップの違いについて知りました。

今僕がやっているクライアントワーク (業務委託) はスモールビジネスに入りますが、漠然といつかやりたいなぁと思っている事業内容はスタートアップ寄りでした。恥ずかしなら知らずに起業してました。

改めて今後どうしたいかを考える上で、創業の手引を読みました。
日本政策金融公庫が公表している有難いガイドブック。

創業の手引

起業前の話も多いですが、創業計画やビジネスプランの作り方の話は参考になりました。

最近は行政手続きも終えて落ち着いてきたので、時間をとって事業内容を考えてみたいと思います。

合わせて読みたいと思ってる書籍。

会社で営業やっていき!

4/1 に会社を設立して約3ヶ月が経ちましたが、特に会社名義での営業活動はしていませんでした。というのも法人成りで特に事業内容が変わらないため、個人名義で契約した現案件を引き継ぐために、契約満了を待っていたからです。

そしていよいよ個人名義の契約が今月で切れるため、来月から法人名義で営業開始できることになりました👏

再契約みたいな形だったと思うのですが、僕自身は特にやることはなく、契約先に委託関連の契約書類を再度用意してもらい、僕はそれに署名・合意しただけです。*1

顧問税理士との契約の話も進んでいるので、いよいよ会社での営業をやっていき!の気持ちでいます! とはいっても、まずは個人事業の延長といったゆるい感じですが。。

ゆくゆくは経理処理の完全外注、業務委託以外でのビジネスモデル確立を目標に進めていきたいと思います。

(最近ブログ書く気力がない。。。)

以上です。

*1:押印が自社名なのは少し恥ずかしい...まあ押印といっても電子なので印鑑押したわけじゃないですが...

オライリーEbook Storeで買った電子版をKindle iOSアプリに送る方法

オライリー Ebook Store で買った電子版を Kindle iOS アプリに送る方法。備忘録。

事前準備

Kindle Previewer をインストール

$ brew install --cask kindle-previewer
Kindle iOS アプリに送る
  1. オライリーのマイページ から対象書籍の ePub をダウンロード
  2. Kindle Previewer で ePub ファイルを開く (D&D する)
  3. Kindle Previewer のメニューから、ファイル >> エクスポート >> mobi でエクスポートを選択
  4. mobi ファイルが作成される
  5. Amazon から Send-to-Kindle Eメールアドレスを確認
  6. コンテンツと端末の管理 >> 設定 >> パーソナル・ドキュメント設定 >> Send-to-Kindle Eメールアドレスの設定
  7. E-Mail が複数ある場合は Kindle iOS アプリの設定から、対象の SEND-TO-KINDLE Eメールアドレスが確認できる
  8. Send-to-Kindle Eメールアドレスのアドレスを宛先としてメールを作成し、mobi ファイルを添付して送信

株式会社を設立するためにやったことをまとめる

4 月から株式会社のペーペー代表取締役になりました。まだ一円も稼いでいない株式会社です。

2 年間個人事業主として働いてきて、法人化タイミングと言われる最低ラインをクリアしていそうだったので、会社を作りました。

今回は、株式会社を作る際にはやった手続きや届出、事前準備などを残します。

手続きや提出でやったこと

  • 公証役場
    • 定款の認証
  • 法務局
    • 法人登記の申請
    • 印鑑カードの交付申請 *1
    • 登記証明書の交付申請 *1
    • 印鑑証明書の交付申請 *1
  • 税務署
    • 法人設立届出
    • 必要書類提出 (青色申告申請 etc.)
  • 都税事務所 *2
    • 法人設立届出

今回、この辺を一貫してサポートしてくれる freee のサービス「freee会社設立」を使いました。手順を一つずつ紹介してくれ、必要情報を入力することで各種書類を作成してくれるのでかなり助かりました。

その他やったこと

  • ドメイン取得
  • 企業ホームページ作成
    • 静的ファイルを Web ホスティング、運用費をほぼ 0
    • Next.js (Static HTML Export) で自作 *3
  • 企業ロゴ作成
    • 自作 *3
  • 独自ドメインのメールアドレス用意
    • Google Workspace を利用、運用費は月 700 円くらい (1 ユーザ)

これからやること・やってること

  • 法人口座開設
  • 法人クレカ作成
  • 役員報酬決め
  • 顧問税理士探し

今後他にもやるべきことが出てくると思います。調べつつ頑張ります。

おわり

まだまだやることはありますが、一旦設立が完了し、代表取締役になることができました。まだ会社としては一円も稼いでいないので、個人契約を法人契約にシフトさせて、今後少しずつ稼ぎを増やせていけたらいいなと思います。

*1:後続作業の手続のため

*2:お住まいによって変わる

*3:外注すると高い

今年も確定申告が無事完了!フリーランスエンジニア2年生を雑に振り返る

2020/04 からフリーランスエンジニアとして働き始め、約 2 年が経過しました。
2年間フリーランスとして働いたので、改めて振り返りたいと思います。

去年のエントリはこちら

tabakazu.hateblo.jp

ここでのフリーランスエンジニアとは

企業には正社員として所属せず、個人事業主として企業と準委任契約を結び、エンジニアとしての時間給で働くエンジニアを指しています。 https://tabakazu.hateblo.jp/entry/2021/03/30/005632

引き続き同じような形態で働いています。
基本的には同時期で複数案件を契約するみたいなこともせず、一つの案件にフルコミットしています。

この 1 年どうやって仕事を取っていたか

今年は直営業で取ってきた案件にのみ参加していました。
詳しいやり方は下記にまとめています。

現案件は 2021/07 より参画していますが、この案件も直営業で取ってきています。

直営業には慣れてきましたが、エージェントがガンガン紹介してくれる Push 型の案件獲得ではなく、自分で営業先を探す Pull 型の案件獲得になるので、手間はかかるかなといった感じです。

フリーランスとしての働き方の感想

2年フリーランスをやって思いましたが、フリーランスは寂しいです。。
会社に属していないと、孤独に感じるシーンがかなりあります。

普段はチームを組む仲間みたいな感じでも、ふとした瞬間に "外部の人" という線引きがあるようには感じます。 上司・同僚がいない、社員限定イベントに参加できないなど、社員時代が良かったなと思うことがあります。

また、現場では「業務委託 = 即戦力」という認識が強いので、正社員時代より技術や知識面で期待される場面が多いため、プレッシャーもかかりやすいと思います。人によっては正社員時代の方が楽と思うかも。。

ただ単価の問題や、案件の切り替えが正社員と比べてやりやすい部分を考慮すると、僕にはフリーランスの方が向いているかなと思っています。

確定申告の感想

去年も経験し、2回目となると大きく敷居が下がった感じがしました。
特に確定申告の流れややることをの全体像がわかっているので、スムーズでした。

今年も freee 会計を使って確定申告をしましたが、電子申告周りも一度セットアップしていると楽々でした。 必要書類と日々の帳簿付けが揃っていれば、1時間もかからずに申告が完了すると思います。

特に、国民健康保険の納付額確認書や、ふるさと納税の寄附金控除に関する証明書などは請求しないとこないので、早めにやっておくと良いかもしれません。

今年からは Google ドキュメントに確定申告の作業メモを残すようにしました。
去年の自分が何に迷ったのか、後から追えると便利そうだからです。
今年は減価償却費(固定資産)を使った経費の計算も初めてやったので、その辺のメモも残しています。

僕はゆる〜く2月後半から準備を始めて、3月頭に申告を完了したので気付かなかったのですが、 確定申告終了日の数日前に e-tax の障害もあったのようなので、なるべく早めに済ませるのが吉だなと思いました。

今後について

この2年は企業に属さずにフリーランスとして働いてきましたが、今後は税金、責任や信用の部分を考慮して、法人成りしようと考えています。結局一人ですが、(自分の)会社には属する感じです。 おそらく直近の働き方自体は変わらないと思いますが、会社周りの経営業務で面倒なことが増えるんだろうなと思っています。いまは設立に向けて登記書類の準備をしていますが、すでに面倒です。。

この辺は進展があれば、また記事にして行こうかなと思います。